森太郎

神々の住む森

鍋倉山は長野県、新潟の県境にそびえる1289mの山ですが広大なブナの原生林をもつことで知られています。特に“巨木の谷”と呼ばれる地域には幹周3m以上の巨木が60本以上あることが確認されており手厚く保護されています。中でも“森太郎”と呼ばれるブナは高さ25m、幹周5.34m、樹齢500年と言われ『森の巨人100選』に選ばれました。このほかに“森姫”や“謙信ブナ”と名づけられた巨木もあり、森全体が全国初の『郷土の森』に指定されました。しかしこれらの木々もかって、すんでんのところで伐採されるところだったのです。昭和30年代から50年代にかけて紙・パルプの原料として全国のブナが伐られてゆきました。林野庁は「ブナ征伐」とか「皆伐」と称して貴重な原生林を次々に丸裸にしていったのです。そこにゴルフ場やスキー場等のリゾート開発が追いうちをかけ、この鍋倉の原生林も“風前の灯”だったそうです。しかし地元の自然保護団体が『ブナを守れ!』と立ち上がり、運動の輪を全国に広げ昭和61年、ついに“伐採全面禁止”を勝ちとったそうです。そのせいか山の案内標識が極端に少くなく“巨木の谷”への入口がわからないで苦労しました。登り始めると、すぐに白い樹皮の巨木が現れ、目を奪います。やがて“森太郎”“森姫”とも対面、その美しい幹に触りながら私は「よくぞここまで生き抜いたね」と話しかけていました。

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長野県飯山市温井 大神楽国有林

(次)温身平

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(前)見倉の大栃

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