【blog小説】星の流れに

暴走族の五百旗頭輝明(いおきべてるあき)は、族仲間のパシ吉の死を切っ掛けにグループを解散する。

実家のお好み焼き屋を手伝うのだが、迷惑をかけっぱなしだった母文子も脳動脈瘤破裂で失ってしまう……

傷心した輝明に剛腕警部補丹波(たんば)は、保護司になるよう提案する。

早朝、店の扉を叩くお爺さんがいた。

海軍で駆逐艦雪風に乗艦していた西島忠則(にしじまただのり)見るからにホームレスのお爺さんだった。

お爺さんは、店で使っているキャベツ広甘藍(ひろかんらん)を分けて欲しいと言う。

輝明は栽培数も少ない広甘藍の事を、
何故知っているのか不思議に思う。

それはお爺さん、
思い出のキャベツだった。

真っ先に沈むはずだっ雪風は激戦の中、最後まで生き残った幸運艦とよばれていた。逆に夥しい死と日本帝国海軍の終焉を見とどけた艦だった。

輝明はお爺さんから若かりし日の話や、
人生について話を聞かされる。

お爺さんは言った。「人が生きるのは自分以外の物を生かすためだと……」

輝明は丹波がいうよう、保護司になる事を決意する。

輝明が担当したのは、窃盗及び傷害にて、家庭裁判所から保護処分として女子少年院に送致され退院する、

下山ゆうこ
学歴(中卒) 19歳だった。

再び店を訪れたお爺さんは、雪風で出されていた肉じゃがの作り方を教える。

ここから、
ストーリーが始まっていきます。

さて、輝明とゆうこの運命はどのように展開していくのか?

お楽しみいただけたら幸甚に存じます。

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